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付加価値提供業が事務所の本分

 “付加価値提供業が事務所の本分”  

昨今のAIの進化は想像以上に早く、所内でもチャットGTPや議事録作成ソフトを利用して実感しています。数年前までは、専門書や検索サイトでも一定の知識がないと欲しい情報にたどり着けませんでした。ところが、その知識いかんにかかわらず誰でもがAIを使い税務相談ができる時代となりました。

また、法人の税務書類の作成は、専門的で手間の掛かる作業でが、WEB-APIにより会社の会計データを参照し、申告書(国税・地方税)、事業概況説明書、科目内訳明細書を自動で作成できる申告ソフトが販売されています。作業的な仕事はAIに代替される、専門家受難の時代に突入しました。

 

しかし、戦略的な仕事はAIに代替されないといわれています。大局的な経営判断や人間対人間の仕事(カウンセラー、社長のコーチ役、社内の調整役などコミュニケーションで安心感、満足感を得る仕事)は、人間しかできない仕事です。ありがたいことに、月次巡回監査には、上記の要素がすべて入っています。

 

そこで、FXクラウドへの全面移行と「証憑保存」を実現させ、前日までに「事前確認」を行い、監査当日は助言業務に時間を充分とることが必要です。付加価値を提供することで、サービスの質の向上や業務の効率化だけでなくお客様との距離を縮めて、お客様の親身な相談相手であり続けるのが、AI時代に勝ち残る会計事務所です。


 今年の干支である「巳」は脱皮をする蛇のイメージから「再生と復活」を象徴するそうです。

約40年前、TKCからFX2が開発され、いち早く導入して今日に至ります。導入率が70%を超えたあたりから見える景色が変わりました。

FXクラウドも単なるシステムの更新ではなく、業務のあり方を根本から変えることができると確信しています。共に「再生と復活」を遂げ、新しい景色を見ましょう。