新型コロナウイルス感染症の拡大で、企業を取り巻く経営環境は一変してしまいました。
今後も当分の間、コロナと共存する「With Corona(ウィズコロナ)」の世界が続き、経済の停滞はしばらく続くことが考えられます。しかし、このような先行き不透明な環境の中でも事業を継続していくためには新しい一手を考える必要があります。今、自社ができることを考えていきましょう。
■SWOT分析で現状把握
SWOT分析は、経営環境を、自社の努力では変えることができない外部環境(機会・脅威)と、
自社の努力で変えることができる内部環境(強み・弱み)とに分けて可視化することで、経営方針を
決めるための検討材料を洗い出す手法です。
・機会(Opportunity)
自社にとっての追い風、有利、チャンスとなる市場の変化
・脅威(Threat)
自社にとって、逆風、不利、危機、負担増となる市場の変化
・強み(Strength)
他社と比べて、優れている、勝てる、得意なところ
・弱み(Weakness)
他社と比べて、劣る、負ける、不得意なところ
新型コロナによる環境変化は、過去の成功体験や強みを弱みに変えてしまっていたり、強みをより強くさせているかもしれません。SWOT分析を行うことで現在の自社の強みが再発見できるかもしれません。
■クロスSWOT分析で戦略を考える
今、できることを探すことで、今後の戦略を考えるヒントになります。
①「機会」×「強み」・・・積極的に打って出る(一歩を踏み出す)
追い風やチャンスに対して、自社の強みを活かせる戦略。
②「機会」×「弱み」・・・弱点を改善する 自社の「弱み」を改善することで、機会をつかむ戦略。チャンスを待つ。
③「脅威」×「強み」・・・差別化を図る
自社の「強み」によって、逆風やピンチを回避する戦略。
④「脅威」×「弱み」・・・撤退する
「脅威」と「弱み」による影響を少しでも回避する戦略。期限を設けて徐々に手を引く。
厳しい経営環境の中、新しい一手を打てなければ現状を打破することはできません。
今できることから一歩を踏み出しましょう。
投稿者:辻
コメントをお書きください