成年後見制度と家族信託について

成年後見制度とは、正常な判断ができない認知の方などについて、本人の権利を守る援助者を選ぶことで法律的に支援する制度です。成年後見制度には次の2つがあります。

任意後見制度・・・判断能力が劣る前に後見人を契約で決めておく（公正証書によって）

法定後見制度・・・判断能力が劣った後に後見人が選ばれる（家庭裁判所によって）

※成年後見制度はご本人様が病気などから回復し判断能力をとりもどすか、ご本人が亡くなるまで続きます。

　遺産相続などは成年後見人制度で対処できません。遺産相続は遺言書により、また遺言書は財産の継承者を

　連続して指定することはできません。

家族信託とは、資産を持つ人が、保有する不動産・預貯金等の資産を信頼できる家族に託し、その管理や処分を任せる仕組みです。「家族の家族による家族の為の信託といえます。

※遺産相続まで網羅でき、信託財産として受益権を次々と承継させる内容を設定できます。　

これからは益々高齢化社会となっていきます。安心して暮らしていくためにこのような制度の利用を考えてみてはいかがでしょうか？信頼できる家族の方がいらっしゃるなら、遺産相続まで網羅できる家族信託をお勧めします。　　　　

投稿者：松浦