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相続税の調査について

 

 

大分事務所の薬師寺です。

相続税の申告で心配なことは、高い税金が出ることと調査があったらどうしよう…ということがあると思います。

私たちが相続税の申告を行う場合、相続人から財産資料の提供を受けることにより行っています。そこからその内容を一つ一つ確認していくことで、相続財産のもれがないよう把握を行っていきます。一方で、税務署は様々な方法によって、相続人の財産をについて情報を入手しています。申告財産との付け合わせで、計上されていない財産が見つかるわけです。相続財産が大きいことも調査の対象になり得ますが、相続税の申告で計上しなかった大きな財産があるときにも調査が行われます。

 

2020年12月の国税庁の発表によると、相続税の実地調査は1万635件、うち申告漏れ等の非違件数は9072件、全体の85.3%でした。申告内容を意図的に隠ぺい・仮装していた場合の「重加算税」はペナルティに対する加算税のなかでも最も税率が高いので、正しい申告ができるよう、家族で財産情報を共有しておくことをお勧めします。

投稿者:薬師寺