★5月号　元気風通信★

◆◆地銀(地方銀行)経営者保証求めず◆◆

地方銀行で融資先の企業に経営者保証を求めない動きが広がっています。

現在14行で大分県では豊和銀行が開始しました。万が一の場合、経営者やその家族が連帯保証となる制度です。借金を返済する経営者保証は、心理的負担の重さから起業の障壁になってきました。特に事業承継で後継者が保証人になりたがらない、創業者の負担が大きいため創業起業が少ないのが日本の現状です。元々平成23年に、経営者保証を求めない制度が事業性評価として発足しましたが、経営者保証を外せる要件として

1.法人と経営者の関係の明確な区分、分離・・融資を受ける企業は､役員報酬・賞与・配当・オ－ナーへの

　貸付金等法人と経営者との資金のやりとりを明確にする。

2.財務基盤の強化・・財務状況業績改善を通じた返済能力の向上に取り組んでいる。

3.経営の透明性・・金融機関からの情報開示に応じ資産、負債の状況、事業計画を開示しているか。

　内部留保にも着目。　

経営者保証のない融資は少しづつ増加しているが、まだ7割が経営者保証付きである。このような状況を打破するため未だ少ないが上記14行が融資条件を金融機関は保証に頼らず企業の事業内容や成長性評価して融資することを原則にします。

経営者保証は､経営の規律づけに寄与する一方で、事業に失敗すると経営者は自宅不動産や資財を失い生活が厳しくなります。思い切った事業展開や再挑戦の妨げになっているほか起業をためらう一因とされます。先代から経営者保証を引き継ぐ心理的ハ－ドルから事業承継を拒むなど起業の新陳代謝が進まない原因にもなっています。

金融庁は、令和5年4月から経営者保証を求める場合は、保証契約の必要性等を具体的に説明することを金融機関に義務づけました。金融庁に説明件数報告すること、経営者保証を求める手続きを厳格化することで、安易に経営者保証をつける融資を抑制します。ただし、上記要件の1．３．については企業に改善を求められます。また、支店の行員が企業の持つ成長性などを正しく評価でき、経営者保証に頼らなくても、融資が出来るように与信能力を高める必要があります。是非要件に合う起業は経営者保証無しで申し込みましょう！

(令和5年5月9日日経新聞一部掲載）

(税理士　阿部盛一郎)

□□IT導入補助金2023□□

ここ数年実施され続けている「IT導入補助金」。

今年もこの補助金応募が始まっています。

業務効率化やDX（デジタルトランスフォーメーション）の推進、セキュリティ対策のためのものや、目前に迫っているインボイス対応に関するもののITツール等の導入費用を支援してくれるものです。

補助額は最大で450万円、補助率は1/2～3/4です。

補助額の下限を5万に引き下げ、クラウド利用料が最大2年分など、他にもありますが、令和4年度第2次補正予算で拡充されたのも魅力的かと思います。

通常の応募枠でいくと、今年の第1次締め切りは終わっていますが、第2次締め切りが6/2(金)までとまだあります。例年であれば、追加で応募があるので、まだ延びる可能性もありますが、現段階では、もう1か月を切っているので、何かITツールを導入したいという方はお早めに各システムのメーカーさんに問い合わせをする必要があるかと思います。

交付申請には、最近補助金申請などに必要となっている「gBizIDプライム」アカウントの取得が必須で、申請から取得までは約2週間が目途となっていますのでお早めの申請をお願いします。

我々も利用しているTKCシステムも対象ITツールとして採択されており、当事務所としても支援事業者の登録を済ませております。ただ、残念なことに会計システムの従来版からクラウド版への移行は基本的に対象外となっているため、インボイス対応でこれまでExcelで請求を出していたが販売管理システムを導入したいな、同じく給与計算システムを導入したいなという方々にお勧めです。気になる方は担当者までお尋ねください。

前述のように、当然TKCシステムのみならず、その他周辺業務の効率化などでシステム導入を検討されている方も対象になる可能性がありますので、利用されてみてはいかがでしょうか。

(大分事務所　　末吉)

〇〇安心感〇〇

1年ほど前に通院していた整形外科へ、調子が悪かったため行ってきました。

受付を済ませ、薬の処方の診察、その後のリハビリを受けてきたのですが、リハビリの施術をしてくれたのは1年前に私の担当をしてくれた方でした。患者さんの多い整形外科さんなのでその方が受け持ってくれたのは偶然だと思いますが、正直ありがたかったです。体の症状のことや、1年前の話もしながら時間は過ぎて行き、リラックスした状態で家路につくことができました。

初めての先生でも特に問題はないのですが、体のきつい部分に施術をおこなってもらうためこちらが緊張してしまうところがあるので、とかく安心感が大事だなと後になり思った出来事でした。

　(大分事務所　橋本)

投稿者：広報委員