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映画『Fukushima50』から学んだ「名もなき人々の強い意志」

新型コロナウイルス感染症の拡大や、それによる経済的損失で、先が見通せない状況が続いています。

そのような中で、映画『Fukushima50』(原作 門田隆将「福島が日本を救った」)を見ました。

https://www.fukushima50.jp/

2011年(平成23年)3月11日に発生した東北大震災の際の津波により電源を喪失した東京電力福島第1原発事故直後の現場対応に当たったプラントエンジニアたち作業員の姿を描いた映画です。

 

1. 福島原発事故

原発事故に対しては、マスコミは主義主張やイデオロギーに固執するあまり、作業員が第1原発の中でどんな戦いをしたか知られていません。

事故当時の第1原発所長だった吉田昌郎さん(故人)をはじめ大勢の作業員が、生命の危険を冒して果敢に戦います。

なぜ作業員が家族への思いを断ち切り、原子炉建屋の中に突入できたのか。それは、彼らが『吉田さんとなら一緒に死ねる』と思っていたからです。

社会的使命もあったし、有事には命を張るように教育を受けてはいましたが、ただ、実際に吉田さんのようなリーダーから命令を受けるかどうかで、各自の決断に大きな違いが出ることを感じました。

 

2. 福島が日本を救った

作業員は、ベントを自分がやらなければ日本が死ぬということを確信し、彼らは自分、家族、そして国の”死の淵”に立って、高い放射線のなか原発に突入していきます。ベントで1号機の二つの弁を開ける時、一つは作業員が手動で、もう一つは外から何度も空気を送り込んで開けることができました。もしベントに成功していなければ、東日本は壊滅しています。失敗しても決してあきらめず、結果的に二つとも弁を開けることができました。

福島の人たちによる原子力事故との激烈な戦いにより、日本は奇跡的に助かりました。

発電所の事故が発生した後も残った約50名の作業員に対し欧米などのメディアが与えた呼称が「Fukushima 50」です。「名もなき多くの福島の人たちに日本は救われたんですよ」とのメッセージが伝わります。

 

3. 新型コロナウイルス感染症との闘い

さて、全世界で感染者が広がり、日本もしばらくは厳しい状況が続きますが、福島と同様に、我々のような「名もなき人々の強い意志」が試されています。各自や福島が負けなかったように、『コロナにも負けずにここまで復興したんだぞ』という誇りをもって世界にアピールして、来年に延期された2020年東京五輪・パラリンピックに望みたいです。