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リモート監査事始め

 

 

1.新型コロナウイルスの感染拡大で上場企業の会計監査が変わった

  日本経済新聞(2021113日)によると、上場企業を対象とする監査法人では、新型コロナウイルスの

 感染拡大が上場企業の会計監査に「新常態」をもたらしている。移動制限や在宅勤務の広がりで、企業を訪問

 して膝詰めでやり取りする伝統的な監査手続きが難しくなった。・・・(中略)・・・以前は10人規模の監査法

 人のチームが監査先企業に12週間常駐していたが、いまは実際に顔をつきあわせるのは23人のみ。期間

 も短くなった。ある大手監査法人によると、監査先企業の拠点に行って直接話を聞く「往査」の機会は国内で

 半分以下海外ではほぼゼロになった。」そうです。

  また、書類のPDF変換とデータ送信、PDF改ざん探知ツール、会計データの自動抽出システムなど「監査の

 デジタル化」へ各監査法人が取り組んでいるようです。

 

2.当事務所も月次巡回監査が変わった

 当然として、当事務所の監査手法も変わってきました。

 

(1)9割のお客様が、監査自粛よりも月次巡回監査の継続を希望された
   昨年4月18日に、お客様へアンケートを取りました。

   その結果、9割以上が月次監査を望んでいることが分かりました。

(2)なぜ、月次巡回監査を望む理由の仮説を立てました

  ①先行き不明の中、早期に業績を知って打開策(融資や給付金)を打ちたい。

  ②長期的なダメージに備え、資金繰りなどの支援策の相談をしたい     

  ③当事務所からは、正確な数字に基づいた的確なアドバイスを求めたい。
(3)1年前にたてた.事務所の方針
  ①月次巡回監査体制は維持する  

  ②お客様の期待に応えつつ、所内からのリモート監査で効率化を進める。

  ③担当者間の個人差(知識、情報、熱意)をなくし、ワンチームで対応する。

  ④監査担当者の安全の確保

 

3.コロナ渦のリモート監査

  この1年で仕事のやり方が、ずいぶん変わりました。

 WEBでの会議や研修が通常になっています。
 巡回監査も、事前にリモート監査を済ませてから、お客様に出向き、短時間で実地監査と社長への報告などを

 心がけています。

  まだまだ、テレワークは部分的に行っているだけなので、今後は各自宅からテレワークでのリモート監査を

 万全にできるようにいたします。